東京湾海水浴場復活プロジェクト





    



 東京湾は、一時よりはきれいになったとはいえ、いまだに、子供たちが泳げない海がほとんどとなっています。戦後の時代の経済発展の中で、私たちは大切なものを置き去りにしてきてしまったのではないでしょうか。最近、いじめや犯罪が増加し、企業や社会のリーダー役においても自己の利益を追求したあまりの不祥事も多発しています。原因は自然を大事にしてこなかったわれわれにあるのかもしれません。「生きとし生けるものを慈しむ心」は自然と向き合って、自然の中から体得するものです。

 振り返ると今から45年ほど前、東京湾は、泳げない海になってしまいました。私たちは、この失われた45年を取り戻し、子どもたちが泳げる東京湾を復活させるため、2001年に「ふるさと東京を考える実行委員会」を立ち上げました。

 そして、東京湾をきれいにしようというムーブメントを創造するため、2001年10月に1500名が参加した「ふるさと東京を考える環境フォーラム」を主催し、2003年には、発起人代表となって「第1回東京湾NPO市民ネットワークフォーラム」を開催し、東京湾で活動する53団体が集まり、「ふるさと東京湾を考える」をテーマに子どもたちが泳げる東京湾を取り戻すことなどが話し合われました。

 また、より多くの方々に東京湾をきれいにしようということを訴えるため、2001年から「東京湾をきれいにしよう」10万人署名活動を行っており、2006年9月には2万人の署名をもって東京都知事に提出しました。

 一方、具体的にどのように子どもたちの泳げる東京湾を復活させるかについては、カキ等の水質浄化生物を活用したマリンガーデニング構想を提案し、子どもたちの環境学習として実施するとともに、新左近川において、よし簀で囲った水面にカキを飼育し、これにより水域の透明度を高める実験に成功しています。

 そのような歩みをふまえて、次のステップに進む時期が来たようです。それは私たちのふるさと東京に子どもたちの泳げる海水浴場を復活するという「東京湾海水浴場復活プロジェクト」を立ち上げ、その第一歩として「葛西の海に海水浴場を復活」していく活動を推進していくことです。

 そしてこのことをきっかけとして東京湾内の他の地区にもこれが波及し、東京湾の多くの場所で海水浴場が復活できることを期待しています。

 また、子どもたちが地元の海で泳ぐことができるようになる事で、ふるさとを愛する心が養われ、人間形成に大いに役立つことと思います 

 ただし、このプロジェクトを推進するためには、私たちだけでなく多くの方々の協力が不可欠です。

 ふるさと東京を考える実行委員会の中に「東京湾海水浴場復活プロジェクト実行委員会」を設置し、東京湾に海水浴場を復活させることに向けて行動を開始いたします。     

                         

            
           認定 NPO法人ふるさと東京を考える実行委員会 理事長  関 口 雄 三